南アメリカ州/ウルグアイ国歌「東方人よ、祖国か墓か!」 のバックアップ(No.1)


¡Orientales, la patria o la tumba!


CENter:東方人よ、祖国か墓か!

歌詞全文

Ref.
¡Orientales, la patria o la tumba!
¡Libertad o con gloria morir!
Es el voto que el alma pronuncia
y que heróicos sabremos cumplir.
1.
¡Libertad, Libertad, Orientales!
Este grito a la patria salvó,
que a sus bravos en fieras batallas
de entusiasmo sublime inflamó.
De este don sacrosanto la gloria
merecimos. ¡Tiranos, temblad!
¡Libertad! en la lid clamaremos.
Y muriendo, también libertad.
(リフレイン)
東方人よ、祖国か墓か!
自由か、さもなくば栄誉ある死か!(×2)
それは魂が発する誓いにして、
我らが英雄的に成し遂げうる誓い。(×3)
(1番)
自由を、自由を、東方人よ!
それは祖国を救いし叫び
祖国の勇敢なる者たちにより、苛烈なる戦乱の中で
激しい熱狂によって燃え上がる叫び(×2)
この神聖なる贈り物の栄誉を、
我らは受けるに値する。暴君よ、震えるがいい!
「自由を!」と戦いの中で我らは叫ぶ
そして死に瀕してなお、叫ぶのは「自由を!」(×2)

歌詞逐語訳

¡Orientales,lapatriaolatumba!
オリエンタレスパトリアォトゥンバ
東方人よ定冠詞祖国または定冠詞
東方人*1よ、祖国か墓か!
¡Libertadocongloriamorir!
リベルターコングロリアモリル
自由あるいは~と共に栄光死ぬこと
自由か、さもなくば栄誉ある死か!
Eselvotoqueelalmapronuncia
エセルボトケラルマプロヌンスィア
~である定冠詞誓い関係代名詞定冠詞発した
それは魂が発した誓いにして
yqueheróicossabremoscumplir.
ケロイコスサブレーモスクンプリール
そして関係代名詞英雄的に私達は出来る*2成し遂げること
我らが英雄的に成し遂げうる誓い!
¡Libertad,Libertad,Orientales!
リベルターリベルターオリエンタレス
自由自由東方人
自由を、自由を、東方人よ!
Estegritoalapatriasalvó,
エステグリートァパトリアサルボ
この叫び~を定冠詞祖国救った
これは祖国を救いし叫び、
queasusbravosenfierasbatallas
ケァススブラーボセンフィエラスバタージャス
関係代名詞~によって彼女の勇敢な者達~の中で苛烈な戦闘
その勇敢なる者たちにより、苛烈なる戦乱の中で
deentusiasmosublimeinflamó.
デントゥスィアスモスブリメインフラモー
~から熱狂激しい燃え上がった
激しい熱狂によって燃え上がった叫び。
Deestedonsacrosantolagloria
デステドンサクロサントグロリア
~からこの贈り物神聖なる定冠詞栄光
この神聖なる贈り物の栄光を
merecimos.¡Tiranos,temblad!
メレスィモスティラノステンブラー
私達は受けるに値する暴君たちよお前達は震えろ
我らは受けるに値する。暴君ども、震えるがいい!
¡Libertad!enlalidclamaremos.
リベルターエンリークラマレーモス
自由~の中で定冠詞戦い私達は叫ぶ
"自由を!" 我ら、戦いの中で叫ばん
Ymuriendo,tambiénlibertad.
ムリエンドタンビエンリベルター
そして死にながら~もまた自由
そして死に瀕してなお、叫ぶのは"自由を!"

特記事項

  • 作詞者はフランシスコ・アクーニャ・デ・フィゲロア(Francisco Acuña de Figueroa)。パラグアイの国歌の詞も彼の作品である。向こうは作曲者が明らかになっておらず、一説には後述のデバリが作曲したとも言われている。もし本当なら作詞・作曲とも同一人物の手になる唯一の例である。
  • 作曲者はフランシスコ・ホセ・デバリ(Francisco José Debali)。ウルグアイに移り住んだハンガリー人作曲家。ハンガリー名はデバーイ・フェレンツ・ヨージェフ(Debály Ferenc József デバーイが姓)。47歳で南米に移住しスペイン語をあまり話せなかったらしい。
  • 共同作曲者としてウルグアイ人作曲家のフェルナンド・キハノ(Fernando Quijano)がいる。
  • 後述の通り極端に長いので、短縮版として「前奏→リフレイン→1番→リフレイン」の順で歌う…が、それでも4分30秒程度と長い
  • スポーツの国際試合などでは更に短縮された「カットした前奏→リフレイン」だけで歌ってなんとか1分50秒。それでも君が代のフルより長いぞ!*3
  • 何よりそのその圧倒的な長さ。小節数にして108小節、前奏だけで1分。11番まであり、コーラスを挟みながらフルで歌うと1時間程度らしい。次元が違う。
  • フル版の音源は残念ながら見つけたことがないが、ショート版の演奏時間から試算すると少なく見積もっても40分。
  • ただ、個人的には詞が美しすぎて40分でも1時間でも歌っていたくなる。ほんと綺麗。
  • ならばさぞかしこのページもタテに長くなる…かと思いきや、繰り返しが多い関係で歌詞そのものの分量はそこまででもない。
  • 1番が8行、リフレイン部分が4行。このページでは1番とリフレインのみなので12行。ごく標準的なテキストの分量といえる。
  • スペイン語圏の歌すべてに言えることだが、母音が衝突すると消えまくる。たとえば冒頭、"la Patria o la tumba" は 「ラ・パトリアォ・ラ・トゥンバ」とくっつけて歌わないとすぐリズムが合わなくなっていく。
  • "y que heróicos sabremos cumplir" の sabremos は文字通りには「我々は知っている」で、辞書にも大抵その意味が載っている。このため一部情報源では「英雄的に成し遂げる方法を我々は知っている」と直訳されることがあるが、スペイン語では saber + 動詞の原形で「~できる」になるので単に「英雄的に達成しうる」である。




*1 ウルグアイ人の自称
*2 sabremos「(能力的に)出来る」と podemos「(状況的に)出来る」がある。ここでは勿論「我々は自由を勝ち得る実力があるぞ!」ということなので前者。
*3 比較対象が短すぎる。