ヨーロッパ州/リトアニア国歌「リトアニア、我らの愛しき祖国」 の変更点

Top > ヨーロッパ州 > リトアニア国歌「リトアニア、我らの愛しき祖国」

CENTER:&size(24){リトアニア国歌};&br;&br;

CENTER:&size(24){Lietuva, Tėvyne mūsų};&br;&br;
CENTER:&size(30){Lietuva, Tėvyne mūsų};&br;&br;

CENTER:&size(20){リトアニア、我らの愛しき祖国};&br;&br;
CENTER:&size(24){リトアニア、我らの愛しき祖国};&br;&br;

CENTER:別名:Tautiška giesmė(国歌)}
CENTER:別名:Tautiška giesmė(国歌)
#netvideos("MvjjyqXG2jA",,,center)

CENTER:男性三人による独唱からの三部合唱

*歌詞全文 [#y6647356]
|Lietuva, Tėvyne mūsų,&br;Tu didvyrių žeme,&br;Iš praeities Tavo sūnūs&br;Te stiprybę semia.|我らが祖国、、リトアニアよ&br;汝、英雄達の大地よ&br;過去より汝の子等よ、&br;その力を引き出せ|
|Lietuva, Tėvyne mūsų,&br;Tu didvyrių žeme,&br;Iš praeities Tavo sūnūs&br;Te stiprybę semia.|我らが祖国、リトアニアよ&br;汝、英雄達の大地よ&br;過去より汝の子等よ、&br;その力を引き出せ|
|Tegul Tavo vaikai eina&br;Vien takais dorybės,&br;Tegul dirba Tavo naudai&br;Ir žmonių gėrybei.|行かせよ、汝の子等に&br;徳の道のみを&br;働かしめよ、汝の益の為に&br;そして人々の幸福の為に|
|Tegul saulė Lietuvoj&br;Tamsumas prašalina,&br;Ir šviesa, ir tiesa&br;Mūs žingsnius telydi.|陽よ、リトアニアにて&br;闇を払い除けたまえ&br;光と真実とが&br;我等の歩みを導きたまえ|
|Tegul meilė Lietuvos&br;Dega mūsų širdyse,&br;Vardan tos, Lietuvos&br;Vienybė težydi!|リトアニアの愛が&br;我等の心に燃えんことを&br;そのリトアニアの名において&br;統一が花開かれんことを|

*歌詞逐語訳 [#yfb9523f]

1.
|Lietuva,|Tėvyne|mūsų,|
|リエトゥヴァ|テーヴィーネ|ムースー|
|リトアニアよ|祖国よ|我等の|
|>|>|我等が祖国、リトアニアよ((『パン・タデウシュ』の冒頭「我が祖国リトアニアよ」を捩ったものか))|
#br
|Tu|didvyrių|žeme,|
|トゥ|ディドヴィーリュー|ジェメ|
|(汝よ)|英雄たちの|大地よ|
|>|>|英雄達の大地(たる汝)よ|
#br
|Iš|praeities|Tavo|sūnūs|
|イシュ|プラエイティエス|タヴォー|スーヌース|
|~から|去りし時|汝の|息子達よ|
|>|>|>|去りし時より汝の子等に|
#br
|Te|stiprybę|semia.|
|テ|スティプリーベァー|セミャ|
|(そこで)|力を|引き出せ|
|>|>|(そこで)力を引き出さしめよ((前の行と合わせて、直訳は「過去より汝の子等よ、(己の)力を引き出せ」))|
#br
2.
|Tegul|Tavo|vaikai|eina|
|テグル|タヴォー|ヴァイカイ|エイナ|
|~させろ((直訳は「汝の子等は行きたまへ」。 ))|汝の|子等は|行く|
|>|>|>|行かせよ、汝の子等に|
#br
|Vien|takais|dorybės,|
|ヴィエン|タカイス|ドーリーベース|
|(~だけ)|道を以て((具格「~を用いて、~によって」))|徳の|
|>|>|徳の道のみを|
#br
|Tegul|dirba|Tavo|naudai|
|テグル|ディルバー|タヴォー|ナウダイ|
|~させろ|働く|汝の|益へ|
|>|>|>|働かしめよ、汝の益の為に|
#br
|Ir|žmonių|gėrybei.|
|イル|ジュモーニュー|ゲーリーベイ|
|~と|人々の|幸福へ|
|>|>|そして人々の幸福の為に|
#br
3.
|Tegul|saulė|Lietuvoj((本来は Lietuvoje (Lietuvaの単数処格「リトアニアにて」)))|
|テグル|サウレー|リエトゥヴォーィ|
|~させろ|太陽は|リトアニアに|
|>|>|陽よ、リトアニアにて|
#br
|Tamsumas|prašalina,|
|タムスマス|プラシャーリナ|
|闇を|払い退ける|
|>|闇を払い除けたまえ|
#br
|Ir|šviesa,|ir|tiesa|
|イル|シュヴィエサ|イル|ティエサ|
|~と|光|~と|真実|
|>|>|>|光と真実とが|
#br
|Mūs|žingsnius|telydi.|
|ムース|ジンクスニウス((-gs-は無声子音のsにつられてgが無声化してkの発音になる))|テリーディ|
|我等の|歩みを|導け|
|>|>|我等の歩みを導きたまえ|
#br
4.
|Tegul|meilė|Lietuvos|
|テグル|メイレー|リエトゥヴォース|
|~させろ|愛は|リトアニアの|
|>|>|リトアニアの愛が|
#br
|Dega|mūsų|širdyse,|
|デーガ|ムースー|シルディーセ|
|燃える|我々の|心に|
|>|>|我等の心に燃えんことを|
#br
|Vardan|tos,|Lietuvos|
|ヴァルダン|トース|リエトゥヴォース|
|名において|その|リトアニアの|
|>|>|そのリトアニアの名において|
#br
|Vienybė|težydi!|
|ヴィエニーベー|テジーディ|
|統一は|花開く|
|>|統一が花開かれんことを|

*特記事項 [#f4bb9ce5]

リトアニアがロシア帝国領であった1898年、ヴィンツァス・クディルカによって作詞・作曲された。翌1899年、サンクトペテルブルクで演奏され、1905年にヴィリニュスで演奏された。リトアニアが独立を宣言した翌年の1919年、リトアニアの国歌に採用されたが、リトアニアがソ連に編入されると公の場での演奏が禁止された。リトアニアが独立を回復すると、再び国歌に制定された。

%%%言語的解説%%%
-印欧語族バルト語派に属する、現代語では最も古風な言語で、言語オタクなら一度は憧れる生きた化石である。
この言語はアクセントは強弱と高低(+昇降)の両方が絡んでおり、更にこれが一部の母音の長短にも影響しているので、今回の仮名表記もなるべくそれを反映するように努めた。


%%%謝辞%%%

本稿は髙浦啓樹さん([[@H_Tacaurus>>https://twitter.com/H_Tacaurus]])にお寄せいただきました。Ačiū!(ありがとうございます!)

なお高浦さんには[[ラトヴィア>ヨーロッパ/ラトヴィア国歌「神よ、ラトヴィアを祝福せよ」]]もご寄稿頂いてます。