北中米・カリブ諸国/カナダ国歌「オー・カナダ」英語版 のバックアップ(No.2)


O Canada / Ô Canada

オー・カナダ

↓フランス語版 1:35~

※双方とも“True patriot love in all of us command”が“True patriot love in all thy sons command”となっているがそれは後述の理由による。

歌詞全文

(English)
O Canada!
Our home and native land!
True patriot love in all of us command.
With glowing hearts we see thee rise,
The True North strong and free!
From far and wide,
O Canada, we stand on guard for thee.
God keep our land glorious and free!
O Canada, we stand on guard for thee.
O Canada, we stand on guard for thee.
(英語)
おお、カナダよ!
われらが故郷、われらが祖国!
汝の子すべての中に流れる真の愛国心
輝ける心をもって 興隆する祖国を見守らん
真の北国、堅固にして自由なり!
遠く広くから、
おお、カナダよ、われらは汝を守りゆく
神よ、これからもわれらの大地を荘厳で自由に保ちたまえ
おお、カナダよ、われらは汝を守りゆく
おお、カナダよ、われらは汝を守りゆく
(Français)
Ô Canada!
Terre de nos aïeux,
Ton front est ceint de fleurons glorieux.
Car ton bras sait porter l'épée,
Il sait porter la croix.
Ton histoire est une épopée,
Des plus brillants exploits.
Et ta valeur, de foi trempée,
Protégera nos foyers et nos droits.
Protégera nos foyers et nos droits.
(フランス語)
おお、カナダよ!
我らの父祖の地よ
汝、栄光の冠を戴き
その手は剣を携えることを知り
また十字架を掲げることをも知る
汝の歴史は輝かしき偉業にて
編まれし叙事詩なり
そして汝の価値は信仰により鍛え上げられる
わが故郷と権利とを、守り給え
わが故郷と権利とを、守り給え

英語版の和訳は カナダ大使館>より。
原文の行と対応させるため改行をいくつか変更。

歌詞逐語訳

英語版

OCanada!
オーカナダ
おおカナダ
おお、カナダよ!


Ourhomeandnativeland!
アワホームアンドネイティヴランド
我らの故郷そして出生の
われらが故郷、われらが祖国!


Truepatriotloveinallofuscommand.
トゥルーペイトリオットラヴインオールオヴアスコマンド
真の祖国への~の中にすべて~の我々呼び起こす
真の愛国心を我ら皆に呼び起こせ


Withglowingheartsweseetheerise,
ウィズグロウイングハーツウィスィズィライズ
~と共に光っている我らは見る昇る、隆盛する
輝ける心で、我らは汝の隆盛を見守る


TheTrueNorthstrongandfree!
トゥルーノースストロングアンドフリー
定冠詞真の北国強いそして自由な
強く自由なる、心の北国


Fromfarandwide,
フラムファーアンドワイド
~から遠くそして広く
遠くから、広くから*1


OCanada,westandonguardforthee.
オーカナダウィスタンドオンガードフォアズィ
おおカナダ我ら立つ~に守り~のために
おお、カナダよ、我ら汝の守りに立たん


Godkeepourlandgloriousandfree!
ガッドキープアワランドグロリアスアンドフリー
保たんことを我らの土地栄光あるそして自由な
神よ、我らの地の栄光と自由を保ちたまえ


OCanada,westandonguardforthee.
オーカナダウィスタンドオンガードフォアズィ
おおカナダ我ら立つ~に守り~のために
おお、カナダよ、我ら汝の守りに立たん

フランス語版:

ÔCanada!Terredenosaïeux,
オーカナダテーラ*2ドゥノザユー
おおカナダ土地~の我らの祖先たちの
おお、カナダ、我らの父祖の地よ
Tonfrontestceintdefleuronsglorieux.
トンフロンテセンドゥフルロングロリユー
汝のである身につけた~を飾り栄光ある
汝の額は栄光に飾られぬ
Cartonbrassaitporterl'épée,
カールトンブラポルテーレペ
なぜなら汝の手は知る運ぶことを定冠詞
汝の手は剣を携えることを知り
Ilsaitporterlacroix.
イルポルテークロワ
それは知る運ぶことを定冠詞十字架
また十字架を掲げることも知るがゆえなり*3
Tonhistoireestuneépopée,
ニストワーテュネポペー*4
汝の歴史は~である不定冠詞叙事詩
汝の歴史は叙事詩である
Desplusbrillantsexploits.
プリュブリロンゼスプロワ
~の+定冠詞非常に*5輝かしい偉業
輝かしき偉業で綴られた(叙事詩である)


Ettavaleur,defoitrempée,
ヴァリュドゥフォワトランペ
そして汝の価値~で信仰鍛造される*6
そして汝の価値は信仰にて鍛えられる


Protégeranosfoyersetnosdroits.
プロテジェラフォワイェドロワ
守りたまえ我らの我らの権利
我らの故郷と権利を守り給え


Protégeranosfoyersetnosdroits.
プロテジェラフォワイェドロワ
守りたまえ我らの我らの権利
我らの故郷と権利を守り給え

特記事項

ケベックのために1880年に作られた。当時は英語版がなかった。英語訳の登場は1908年を待たねばならない。
1980年に正式に制定。このときには英仏両方の詞がある。
なお、英語版の歌詞は改訂を経て True patriot love in all thy sons command となり、sons が性に関して中立的でないとして色々紛糾した。
原詩であるフランス語版には性別絡みの部分がなく、単に英語サイドの問題である。結局2016年に"in all of us command"と改訂された。

  • 繰り返される「オー・カーナダー」、クセになる旋律。
  • 実はフランス語版が先。フランス語で書かれた詞に曲をつけ、後に英語版が出来た。
  • 場所によっては(特にケベックやオタワ)、英語とフランス語を混ぜて歌うこともある。混ぜ方は様々。
  • イヌクティトゥット語版もある(ページ末尾に掲載)。

おまえけ

おまけ扱いは申し訳ないぐらい素敵なのだけど、一応非公式詞なので。

  • イヌクティトゥット語版
    ᐆ ᑲᓇᑕ! ᓇᖕᒥᓂ ᓄᓇᕗᑦ!
    ᐱᖁᔭᑏ ᓇᓚᑦᑎᐊᖅᐸᕗᑦ.
    ᐊᖏᒡᓕᕙᓪᓕᐊᔪᑎ,
    ᓴᙱᔪᓗᑎᓪᓗ.
    ᓇᖏᖅᐳᒍ, ᐆ ᑲᓇᑕ,
    ᒥᐊᓂᕆᑉᓗᑎ.
    ᐆ ᑲᓇᑕ! ᓄᓇᑦᓯᐊ!
    ᓇᖏᖅᐳᒍ ᒥᐊᓂᕆᑉᓗᑎ,
    ᐆ ᑲᓇᑕ, ᓴᓚᒋᔭᐅᖁᓇ!
    Uu Kanata! nangmini nunavut!
    Piqujatii nalattiaqpavut.
    Angiglivalliajuti,
    Sanngijulutillu.
    Nangiqpugu, Uu Kanata,
    Mianiripluti.
    Uu Kanata! nunatsia!
    Nangiqpugu mianiripluti,
    Uu Kanata, salagijauquna!
    &align(center){(和訳準備中)}




*1 後の「守りに立つ」に掛かっており、広大な国土のあちこちから国民がカナダを守りに来るぞ、ということ
*2 フランス語では本来最後の-eは発音しないが、歌だと曖昧母音で読んだりする
*3 つまり、剣を持って闘うこともできるし、十字架を持って平和的にいくことも両方知っているぞ、ということ
*4 ここの行すごくリエゾンしてる
*5 比較級じゃないよねこれ…?
*6 ここで使われる動詞、trempereは「中和する」「調節する」「和らげる」などの意味のほか「金属を鍛造する」「固める」の意味もある。英語のtemperと同根で、チョコのテンパリングとかいうときのtemper。