アフリカ州/南アフリカ国歌「神よ、アフリカに祝福を/南アフリカの呼び声」 のバックアップ(No.2)


National anthem of South Africa

南アフリカの国歌

別名:主よ、アフリカに祝福を*1 / アフリカの呼び声
聞きやすいほう
"Ndlovu Youth Choir"による最高に楽しげな歌い方

歌詞全文

(isiXhosa)
Nkosi Sikelel' iAfrika
Maluphakanyisw' uphondo lwayo,
(コサ語)*2
主よ、アフリカを祝福せよ
我らの祈りを聞き届けよ
(isiZulu)
Yizwa imithandazo yethu,
Nkosi sikelela, thina lusapho Iwayo.
(ズールー語)
我らの祈りを聞き届けよ
主よ、祝福せよ、家族たる我らを
(Sesotho)
Morena boloka setjhaba sa heso,
O fedise dintwa le matshwenyeho,
O se boloke, O se boloke setjhaba sa heso,
Setjhaba sa, South Afrika, South Afrika.
(ソト語)*3
主よ、守り給え、故郷の地を
汝は争いと悲劇を打ち払う
守り給え、守り給え、故郷の地を
南アフリカの地を
(Arikaans)
Uit die blou van onse hemel,
Uit die diepte van ons see,
Oor ons ewige gebergtes,
Waar die kranse antwoord gee,
(アフリカーンス語)
我らの空の青さと
我らの海の深さより発し
永遠なる山々を越え
険しき断崖がこだまを返すところ
(English)
Sounds the call to come together,
And united we shall stand,
Let us live and strive for freedom
In South Africa our land.
(英語)
共に来たれと呼ぶ声が響く
我ら団結し立ち上がらん
いざ生きん、自由のため努力せん
我らの地、南アフリカで

歌詞逐語訳

コサ語

Nkosisikelel'iAfrika
ンコスィシケレリ・アフリカ
祝福せよアフリカを
主よ、アフリカを祝福せよ


Maluphakanyisw'uphondolwayo,
マルパカニィスゥウポンドルワーヨ
掲げさせよ*4彼の*5
その角を高く掲げさせよ*6



ズールー語

Yizwaimithandazoyethu,
イズワイミタンダゾイェトゥ
聞け祈り我らの
我らの祈りを聞き届けよ


Nkosisikelela
ンコスィスィケレラ
主よ祝福せよ
主よ、祝福せよ


Thinalusapholwayo.
ティナルサポルワーヨ
我ら家族彼女の
アフリカの家族である我らを



ソト語

Morenabolokasetjhabasaheso,
ムレナブルカセチャバヘス
守る~の故郷
主よ故郷の地を守り給え


Ofedisedintwalematshwenyeho,
フェディセディントワマツウェニェフー
汝は終わらせよ戦い*7悲劇、トラブル
戦いと悲しみを打ち払い


Oseboloke,Osebolokesetjhabasaheso,
スィブルケスィブルケスィチャーバヘースゥ
汝はそれを守る汝はそれを守る~の故郷


Setjhabasa,SouthAfrikaSouthAfrika.
スィチャーバサウザフリカサウザフリカ
~のアフリカアフリカ
南アフリカの国を、南アフリカの



アフリカーンス語

Uitdieblouvanonsehemel,
ウイッディブロウヴァンオンセヒァマル
~から定冠詞~の我らの
我らの空の青さから、


Uitdiedieptevanonssee,
ウイッディディプテヴァンオンススィア
~から定冠詞深さ~の我らの
我らの海の深さから発し


Ooronsewigegebergtes,
ウァルオンスイァヴァヘヘベルフテス
~を越え*8我らの永遠の山々
永遠なる山々を越えて


Waardiekranseantwoordgee,
ヴァールディクランセアントウォールトヒア
~するところ定冠詞断崖*9答え与える
断崖がこだまを返すところ



英語

Soundsthecalltocometogether,
サウンズコールトゥカムトゥギャザー
響く定冠詞呼び声~せよという来る共に
共に来いと呼ぶ声が響き


Andunitedweshallstand,
アンドユナイテッドウィシャルスタンド
そして団結して我ら~だろう立つ
我らは団結し立ち上がるだろう


Letusliveandstriveforfreedom
レッタスリヴアンドストライヴフォアフリーダム
~させる我らに生きるそして努力する~のために自由
いざ生き、自由のため努力しよう


InSouthAfricaourland.
インサウスアフリカアワランド
~の中でアフリカ我らの土地
我らの地、南アフリカで

特記事項

  • 5つの言語で代わる代わる歌われるのが凄く素敵。ただし当の国民も自分のところ以外はよく分からなかったり、そもそも南アフリカの公用語は11言語あるのでこれでも半分にも満たない。
  • 前半が「神よアフリカに祝福を」。イーノック・ソントンガによる作曲で、賛美歌をベースにコサ語*10で作詞された。その後、さらなるコサ語の歌詞が追加され、ズールー語やソト語に訳され…と広まっていった。
  • この曲で使われるのはコサ語、ズールー語、それにソト語。コサ語とズールー語はかなり似てます。
  • ソト語はレソトの主要言語でもあり*11、南ア国内でもレソトと国境を接するエリアで用いられるものの、南ア/レソトで正書法が微妙に違ってて混乱しやすい。この歌詞でも matswenyeho が レソト側のスペリングでは matsoenyeho だったりする。
  • 後半はアフリカーンス語と英語。アフリカーンス語はオランダ語をベースにした言語なのでドイツ語とか分かる人にはちょっと分かるかも。ewige「永遠の」とか。hemel 「空」とか。ons see「我らの海」とか。
  • アフリカーンスの時点で「あっ欧州っぽい」と思い、英語で「あーわかるわかる」ってなるの気持ちいい。
  • 言語的には、コサ語やズールー語には「吸着音」と呼ばれる舌打ちのような特殊な音が含まれる…けどこの歌には幸い出てこない。
  • 仮に出てきてたら歌えない国民が出てくるのだとは思う。ちなみに言語名の Xhosa の xh の部分は[kǁʰ]であり、馬を呼ぶときの「チッチッ」の音に近い。
  • 特に読み方の難しいところはない…と思うんだけど、今これを書いている人間が特殊なのかもしれない。ご意見お待ちしてます。




*1 歌い出しのフレーズからこう呼ばれることもあるが、あくまでこのタイトルの歌は前半部分に引用されているだけであり正確ではない
*2 isi-が「~語」を意味する
*3 se- が「~語」を表すため英語名はSesotho
*4 原義は「(動物などの)角」、ここでは「力」を含意する
*5 性の区別はない。アフリカは女性として擬人化されるので文脈次第では「彼女の」でも可
*6 旧約聖書「サムエル記(上)第2章1節にある表現。
*7 di-が複数
*8 オランダ語、英語の overに相当
*9 南ア独特の用法
*10 Xhosa:マンデラの母語でもありかなり話者人口が多い南アフリカの言語
*11 SothoにLeをつけたのが「ソト人の国」=レソト